土くれと石ころ
愛は自分の楽しみを求めない
愛は自分への気遣いはしない
それは他の人に安らぎをもたらし
地獄の絶望の上に天国を建てようとする
ちっぽけな土くれがそう歌った
牛たちの足に踏みつけられながら
でも小川を流れる小石は
土くれとの出会いを避けた
愛は自分自身を楽しませるためのもの
自分の快楽のために他の人はある
他人の不安の中にも喜びはある
そして天国にも地獄を作って憚らない
(ウィリアム・ブレイク「経験の歌」)