ト オ リ ア メ

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Jul 05
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音楽は弾き手よりもはるかに強い。だがこの弾き手は、荒れ狂う音の流れの上で軽々と均衡を取り、両手の間で意のままに操っていた。

〜『天使』佐藤亜紀

Jul 04
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雲ひとつない空は光に満たされながら、しかも底なしに暗かった。 〜『天使』佐藤亜紀

Jun 30
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見知らぬ街に着いてはじめて目にした女の姿というものは、なぜか忘れがたく脳裏に焼きつくものだ。 〜『アメリカ』藤原新也

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Stop all the clocks, cut off the telephone,
Prevent the dog from barking with a juicy bone,
Silence the pianos and with muffled drum
Bring out the coffin, let the mourners come.


Let aeroplanes circle moaning overhead
Scribbling on the sky the message He Is Dead,
Put crepe bows round the white necks of the public doves,
Let the traffic policemen wear black cotton gloves.

He was my North, my South, my East and West,
My working week and my Sunday rest,
My noon, my midnight, my talk, my song;
I thought that love would last for ever: I was wrong.

The stars are not wanted now: put out every one;
Pack up the moon and dismantle the sun;
Pour away the ocean and sweep up the wood.
For nothing now can ever come to any good.

-W.H. Auden (1907-1973)

Jun 27
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土くれと石ころ

 愛は自分の楽しみを求めない
 愛は自分への気遣いはしない
 それは他の人に安らぎをもたらし
 地獄の絶望の上に天国を建てようとする

 ちっぽけな土くれがそう歌った
 牛たちの足に踏みつけられながら
 でも小川を流れる小石は
 土くれとの出会いを避けた

 愛は自分自身を楽しませるためのもの
 自分の快楽のために他の人はある
 他人の不安の中にも喜びはある
 そして天国にも地獄を作って憚らない

  (ウィリアム・ブレイク「経験の歌」)

Jun 12
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単純な世界は美しい。——-人間と人間がお互いを獣のように追い回し、躊躇いもなく撃ち殺し、蹴り付けても動かない死体に変えるのは、川から霧が漂い あがるキエフの夕暮れと同じくらい、日が昇っても虫の声が聞こえるだけで全てが死に絶えたように静かなミハイロフカの夜明けと同じくらいに美しい。

~『ミノタウロス』 佐藤亜紀

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概念と創造のあいだ

感情と反応のあいだに

影がおちる

~T.S.エリオット

Jun 11
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哺乳類の体は色彩的にみてとても貧弱なものにすぎない。みんな潜在的な色盲なのだ。
けれど、しかし不思議なことに、人間は化粧をしたり、色鮮やかな衣服を身にまとうことで、もう一度、鳥や熱帯魚や昆虫のように豊かな色彩の世界をとりもどそうとする。
人間に至って、哺乳類ははじめて、鳥や蛇やとかげや昆虫や魚たちが楽しんでいるような色彩の世界の歓びをとりもどすことができた。
— 中沢新一『密の流れる博士』 (via kiku)
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